村田は試合開始からペースをつかみ、1ラウンドにダウンを奪うと終始ペースを失うことなく、2ラウンド2分24秒に2回目のノックアウト(TKO)を奪い、プロデビュー戦とは思えないほどの内容で圧勝した。
村田が一躍有名になったのは2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得してからだ。
ロンドン五輪終了後、金メダリストとなった村田には様々な団体からプロ転向の誘いがあったが、これをすべて拒否。アマチュアでの現役続行を選択した。
2013年、「一億円積まれてもプロにはならない」と語っていた村田だが一転して、プロ転向を決意する。
4月にプロテストを受け合格。
プロテスト合格後、アメリカに渡り、プロデビュー戦に向けてトレーニングを積んでいた。

プロデビュー戦を圧勝した25日に放送された『情熱大陸』では村田諒太のプロデビュー戦舞台裏に密着。
アメリカに渡り、元世界チャンピオンや現役世界チャンピオンに自ら頭を下げ教えを乞い、地道なトレーニングをする姿に村田の専属トレーナーも「必ずチャンピオンになれると信じている。なぜならば、彼は金メダリストなのにハングリーだからだ」と太鼓判を押した。
村田自身も「昨年、金を取った時より今の方が強くなってる」と自信を見せ、今回のデビュー戦でそれを証明した。